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循環式エコクリーンブラスト工法で塗膜剥離

国内初 潮見橋でフッ素樹脂系塗装を塗り替え

 国土交通省浜松河川国道事務所が所管する国道1号潮見バイパスの白須賀高架橋で塗装塗り替えおよびコンクリート劣化部の断面修復、剥落防止工事などを施工している。既存塗装はフッ素樹脂をトップコートに採用した重防食塗装(C系)で、元請の山田塗装によると「同系塗装の塗り替えは国内で初めて」という。また、同塗装は塗膜に微量の鉛を含んでおり安全かつ廃棄物量を減らす手段が必要となる。全国的に課題となっている鉛含有塗膜の剥離における象徴的な現場として同工事を取材した。(井手迫瑞樹)


 30年でふっ素樹脂系の重防食塗装が損傷

 既存塗膜は鉛を微量に含む

 1、損傷状況

 同橋梁は、太平洋岸に近接しており、塩害の影響を強く受けている。また遮蔽物もなく紫外線の影響をもろに受ける。

 既存の防食はふっ素樹脂系の重防食塗装が施されていたが、施工から30年が経過し、塗膜の劣化や腐食の発生が生じていた。特に添接部においては劣化が著しく進んでいた。一方、塗膜は鉛を微量(塗膜1㌔当たり30㌘)ながら含んでおり、施工時の安全性を考慮する必要がある。コンクリート桁部も部分的に塩害などの影響から剥落や鉄筋露出が生じており、断面修復等を行う必要があった。


          塗膜の損傷(右)                 添接部の損傷(左)


           塗膜損傷拡大写真(左)                   鉄筋が露出したコンクリート桁(右)

 12,200平方㍍を塗替え

 1,618個所を断面修復して剥落防止

 2、補修対象

 鋼橋の塗り替え対象はP4~P5の鋼箱桁およびP75~80の鋼鈑桁部で約12,200平方㍍を施工する。合わせて鋼桁部の支承66基を金属溶射で補修する。またA1~P80のPC桁部は損傷が生じている1,618個所(面積的には約300平方㍍と小さい)について主桁補修(断面修復および剥落防止)と鋼桁部において腐食の酷いTCボルトの交換(約10000本)を施工する。

その他、P4~P5間のジョイントを交換した。


      約1万本のボルトを交換(左)                       ジョイントも交換した(左)