道路構造物ジャーナルNET

降り始めからの雨量が400~500mmに達する

球磨川が氾濫 少なくとも熊本県管理の7橋など道路橋14橋、鉄道橋2橋が流失

公開日:2020.07.04

 熊本および鹿児島を中心に降り続いた集中豪雨によって、球磨川が増水し4日17時現在で分かっている状況として下表のような災害が発生している。


7月4日16時の道路被災状況(熊本県公開資料)

7月5日13時現在の被害報告(熊本県公開資料より抜粋)

 7月4日17時20分までの72時間降水量は水俣市で513mm、球磨村の一勝地で472mm、人吉市で420mmを観測した。
 その影響で、熊本県が管理する国道および県道の球磨川を渡河する箇所で県道259号小鶴原女木線の深水橋、県道15号人吉水俣線の西瀬橋、県道325号遠原渡線の相良橋など県道7橋、球磨村村道橋6橋、人吉市市道橋2橋(5日に比較し、さらに1橋の崩落を確認 ※7月7日update)の流失や一部流失が確認されている。深水橋は主径間である下路式アーチ部が流されたという情報がある。さらにJR肥薩線の球磨川第一橋梁、くま川鉄道の球磨川第四橋梁(橋長322m、国登録有形文化財、相良村・錦町境)も流失した。JR肥薩線の球磨川第二橋梁が流失したとの未確認情報もある。リンク先19ページ(※7月7日update)


流失した球磨川第一橋梁(中央部)/アーチ径間が落橋してしまった深水橋(中央やや左)

坂本橋(写真中央に架かっていた)は跡形もない/鎌瀬橋も流失した(写真中央)
(写真はいずれも国土地理院公開資料 リンク

 同流域は支川にも橋梁が多く、今後被害の確認がさらに増加する可能性がある。(2020年7月4日掲載、5日、7日update井手迫瑞樹)

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