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長さ15m、幅15m、桁高2m、重量約130tの鋼床版箱桁ブロック

国土交通省仙台河川国道 気仙沼湾横断橋の閉合桁を夜間に吊り上げ

公開日:2020.05.24

 国土交通省東北地方整備局仙台河川国道事務所が建設を進める気仙沼湾横断橋の閉合桁架設の吊り上げが5月23日20時から24日未明にかけて行われた。閉合桁は長さ15m、幅15m、桁高2m、重量約130tの鋼床版箱桁ブロックを朝日ふ頭から150t起重機船で桁下まで運搬し、ダブルツインジャッキを使って8本のワイヤーで吊り上げるもの。吊り上げ自体は21時から開始し、毎分約70㎝ずつ上げていき、22時15分には吊り上げを完了、24日未明には小々汐地区側の桁への仮添接を完了した。朝日地区側はなお2,500mmほど高さが下にずれた状態にあるが、これは桁上の吊り上げ設備の重さを有するため。


吊上げ状況
 今後、同設備を解体した上で、斜張橋ケーブルの押し込みや移動防護工の移動、ケーブルの引き込みを行い、架設のためにセットバックしている桁をセットフォーし、セッテイングビームを取り付けてデッキの高さを調整し、高力ボルトで本締めを行う作業を6月中、下旬までに行う。その後、7月からは全断面溶接や同部分の防食工を施工していく予定だ。
 小々汐地区側上部工の製作・架設はMMB・宮地・川田JV、架設一次下請は植田建設工業、台船一次下請は深田サルベージ建設。

(2020年5月24日掲載、文、写真:井手迫瑞樹、完全版は6月に掲載する予定です)

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