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床版アスファルト防水工業会

道路橋床版防水施工マニュアル講習会を開催

 約100人が参加

 松井繁之名誉教授が基調講演

 道路橋のコンクリート床版の防水工法・材料を展開する8社が加盟する床版アスファルト防水工業会(宮地昭夫会長、右上写真)は、1月13日に大阪市の梅田スカイビル・スカイルーム(タワーイースト36F)で「アスファルト系防水材による道路橋床版防水施工マニュアル講習会」を開催した。当日は関西の土木関連企業から約100人が参加し、防水工法の必要性や施工技術を学んだ。

 基調講演では、大阪大学名誉教授の松井繁之氏が「道路橋床版の長寿命化に向けて」をテーマに、道路橋の破壊事例を紹介したほか、その原因や検証実験、新技術開発について話した。そのなかで、道路橋の長寿命化には「床版本来の耐久性能を発揮させるために水の浸入を防止することが必要」とし、適切な施工と管理による床版・防水層・舗装の三位一体の性能が求められると述べた。


   基調講演は松井名誉教授が務めた           施工マニュアル


 そのほか、工業会の技術委員が床版防水便覧など関連書籍や施工マニュアルを解説した。

 堀田大輔・技術委員(静岡瀝青工業)が、「アスファルト系防水材の道路橋床版防水施工マニュアル(2013年6月発行)」を使い、各種防水層の種類や適用箇所、試験方法を説明。「床版を守るには防水システムが重要で①水を入れない(目地材)②水を防ぐ(防水層)③水を排出する(排水設備:水抜き孔)で構成されている」と話した。

 続いて、梅田剛士・技術委員(東亜道路工業)が「道路橋床版防水施工マニュアル」の概要解説と各種防水施工上の留意点について、①床版面有害物の除去方法など床版面処理②腐食状況調査や除錆度の確認など下地処理③防水層の施工を解説した。

 また、具体的な現場事例の解説を氏家秀樹・技術委員(アオイ化学工業)が紹介し、施工にともなう出来形管理と検査の要点、床版養生剤と防水材料の接着性などを話した。

 最後に、平岡富雄・技術委員(ニチレキ)が床版防水の動向について、「国土交通省は既設道路橋の保全状態を4段階に評価し、補修を行う必要がないとされる道路橋は2%しかないのが現状。NEXCOは床版防水に関して照査試験を通った工法を使用する規定に移行している。その工法のグレードⅡに置かれるのが樹脂系とアスファルトシート系で、グレードⅠに置かれるのが床版アスファルト防水工業会各社が保有する技術」とし、それぞれの特徴を解説した。


                        講演する各氏(左から堀田氏、梅田氏、平岡氏、氏家氏)

 同工業会は、各地域の施工者の技術向上を図る方針のもと、昨年から講習会を実施しており、今回は昨年の東京開催に続く2回目の事業。床版防水市場は、NEXCOが床版防水に注力をしたことで市場規模は2~3倍に拡大しており、講習会の需要があれば引き続いて実施する方針だ。