道路構造物ジャーナルNET

塗り替えの際のブラスト前に塗布し、粉じんを抑制

ヤマダインフラテクノス 水系ブラスト粉塵軽減剤「エコクリーンバイオ」をNETIS登録

公開日:2018.01.18

 ヤマダインフラテクノスは、鋼構造物の有害物質を含んだ旧塗膜を、ブラスト前に軟化させ、できる限り取り除くことでブラスト時に発生する粉塵を抑制する水系ブラスト粉塵軽減剤「エコクリーンバイオ」を開発し、このほどNETIS登録を完了した。NETIS登録番号はCB-170030-A。


エコクリーンバイオの塗布/養生

 エコクリーンバイオは、同社などが保持し、施工している塗膜除去および1種ケレン素地調整工法「循環式エコクリーンブラスト工法」の粉塵軽減剤。塗膜除去および素地調整はあくまで「~ブラスト工法」が担い、「~バイオ」はその際に発生する有害物質を含んだ粉塵を抑制し、作業環境や作業者の安全性のさらなる改善を目指すもの。そのため、塗布量は初回塗替えの場合は0.3kg/㎡、塗り重ね履歴を有する塗膜であっても0.6kg/㎡といわゆる塗膜剥離剤よりも塗布量を抑えることができる。これを塗布してスクレーパーなどで掻き落とした後、残存した塗膜の除去と素地調整を「~ブラスト工法」で施工する。使用時の現場条件は気温5℃以上、湿度85%以下、処理面の乾燥確認と、従来の塗膜剥離剤と変わらない。凹部、狭隘部、添接部などはスクレーパーなど手工具で除去しきれないため、「~バイオ」の施工対象外としている。
膨潤した既存塗膜/掻き落し


剥離状況
 従来の水系塗膜剥離剤は、残存塗膜がなくなるまで繰り返し施工する必要があり、塗膜の成分や塗り重ね厚さによっては、予想を上回る塗膜剥離剤の使用料および使用回数が必要となることがある。また、1種ケレンを要求されている場合、最終的にはブラスト施工を必要としていた。

(2018年1月18日掲載)

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