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NEXCO東日本 福島JCTで11月17、19日の2夜間

東北道を跨ぐ2本のランプ橋を移動多軸式台車を使って夜間架設

公開日:2014.11.21

 東日本高速道路東北支社は、11月17日と19日の2日に分けて、東北自動車道の本線上を跨ぐ個所に2本のランプ橋(いずれも単純鋼床版箱桁橋)を夜間架設した。
 ランプ橋が架設されたのは東北自動車道と東北中央自動車道が繋がる位置に建設中の福島JCT。17日にはA2ランプ橋(橋長52.6㍍、226㌧)、報道陣に公開した19日にはB2ランプ橋(51.2㍍、200㌧)をそれぞれ多軸式移動台車により一括架設した。
 19日は21時から東北道の福島西~福島飯坂IC間の通行止めを開始し、22時から桁を載せた移動多軸台車が本線に入りやすいように旋回した上で、本線への進入を始め、直進距離で約95㍍ある架設個所まで約一時間かけて桁を移動した。架設に際してはいったん架設個所を超えた個所に桁を移動させて線形に合わせるため旋回、縦断勾配に合わせる形(同橋の線形はR=60㍍、縦断勾配は約7%に達する)で桁を最大4㍍リフトアップし、慎重に位置を合わせて両橋台上にある支承に桁を降ろした。桁を仮固定後、移動多軸式台車は桁下から退出し、元の位置(本線外のヤード)に戻ったが、17日に一度施工したこともあり、19日の架設は約1時間早くドーリーを退出させることができ、予定より30分早い20日午前5時半に交通開放することができた。
 施工は高田機工。一次下請は相馬建鐵。移動多軸式台車は宇徳、リフト用のジャッキはオックスジャッキ。(12月16日号の「現場を巡る」コーナーで詳細をお知らせします)

  本線上に進入した移動多軸式台車。前後2台ずつ合計4台の台車で200㌧の桁を運んだ(左)、一度架設個所を超えて旋回(右)

          4㍍程度桁をリフトアップした(左)、曲線半径60㍍と厳しく、縦断勾配も7%あるため慎重に施工(右)

  深夜1時50分前後には移動多軸式台車が桁下からの退出を開始(左)、架設をほぼ終えたB2ランプ橋(右)

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