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横河住金ブリッジ 必要最小限の部材で構成し50年相当の耐久性確保

耐疲労性鋼を採用した鋼製フィンガージョイント「SEFジョイント」を展開

公開日:2016.07.23

 横河住金ブリッジは、鋼部材に耐疲労性鋼を採用し、必要最小限の部材で構成することで耐久性と経済性を兼ね備えた橋梁用鋼製フィンガージョイント「SEFジョイント」を展開している。すでにNEXCOで7件、自治体3件、国交省2件の計12件の実績を有しており、NETISにも登録済み(KK-140024-A)だ。
 同工法の対象は最大ウエブ遊間530㍉以下、最大許容伸縮量325㍉以下。鋼材には新日鐵住金製の耐疲労性鋼を用いており、NEXCO設計要領に基づく疲労耐久性試験でも50年相当の耐久性を確保していることを確認している。
 部材はフェイスプレート、ウエブ、ずれ止め、非排水構造(乾式止水材)の必要最小限の部材で構成された簡易な板組み構造であり、従来の鋼製フィンガージョイントに比べて、LCCに優れるほか、ユニット式のため分割施工が可能で、取替時の交通規制時間を短縮できる。非排水構造は、乾式止水材を標準とし、受け樋による二重止水構造を採用しており、30年相当の耐久性を期待できると同時に伸縮装置下面からの取替えが可能な構造になっている。

概要図
 また、伸縮装置取り付け部の後打ちコンクリートの打設がし易いようにフェイスプレート端部をテーパー加工しており、コンクリート充填性を向上させている。
 同社では新設はもちろん、大規模更新事業の床版取替といった迅速な施工が要求される現場においても施工しやすく、耐久性・LCCに優れたジョイントとして積極的に展開していく方針だ。

製品写真

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