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旭硝子 VOC発生量をほぼゼロに 

ふっ素樹脂粉体塗料を土木に展開

 旭硝子は、フッ素樹脂を粉体塗料化し、工場で鋼部材を焼き付け塗装することで従来の溶剤形塗料と比べてVOC発生量をほぼゼロにできる塗装法を土木分野にも展開開始している。すでに建築分野では高層ビルのアルミサッシやカーテンウォールで大きな市場を切り開いているが、道路分野でも信号機や標識柱、制御コントロールボックスや遮音壁といった分野の防食に実績を広げている。今後は鉄塔の防食などにも展開していく方針だ。


                       施工例(左)信号機、(右)標識柱

 同工法はフッ素樹脂塗料の作成において溶剤を回収し、粉体塗料用樹脂を供給するもの。顔料と添加剤を配合し、粉体塗料化し、基材表面にガンで吹付ける。吹付け時に粉体塗料にはマイナスの電位負荷をかけており、基材表面はプラスの電位状態にあるため隅角部や添接部、孔形などの複雑な形状を有している箇所も電磁力によりまんべんなく吹付けることができる。これを炉に入れて焼成することで、隅角部付近でも膜厚60μ程度の一定した良好な塗膜を形成することができる。

 基材がアルミの場合は化成処理したものの上に、鋼材の場合はエポキシ樹脂粉体塗装し、その上にコーティングしている。なお、使用した溶剤は回収し、再利用するため「VOCフリーということができる」(旭硝子)。


         フッ素粉体塗料の塗膜性能

 耐候性や防食性は、従来のフッ素樹脂塗料と同等の性能を有しており、それに加えて溶剤を使わないことで、VOCをほぼゼロにしている。ポリウレタン樹脂などに比べれば2倍以上の耐候性を有しているため、ICは2割程度上昇するものの、LCCベースでは5割以上縮減できる。