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コンクリート保護と点検時の視認性を両立できる透明な保護塗装

日本ペイント「タフガードクリヤー工法」を発売開始

公開日:2015.10.29

 日本ペイントはコンクリート構造物の補修用途に「タフガードクリヤー工法」を新たに発売した。
 「タフガードクリヤー工法」は土木研究所と共同開発した工法で、透明な塗料(アクリルシリコン樹脂系)を用いることで、従来のコンクリート保護塗装と同様の保護性能および耐久性を有しつつ、コンクリートの経年変化やひび割れなどの損傷状況を把握できるのが特徴だ。対象となる直ちに補修が必要ではない軽微な損傷状態となっている無塗装コンクリート橋梁は総長1,400㌔あり、そうしたコンクリート構造物の予防保全もしくは新設時の保護塗装として積極的に採用を働きかけ、5年後に年間10億円の売上を目指す。

促進耐候性とひび割れ視認性の試験結果
 同工法は「NEXCO構造物施工管理要領のコンクリート塗装材性能照査項目」に合格し、促進耐候性試験(JIS K 5600-7-7キセノンランプ法)の結果、2000時間後も初期と比べ大きな変状はなく、保護性能、透明性(視認性)の劣化が認められなかったことを確認。「最低10年は耐久性を維持できる」(同社)としている。

作業工程(左)/塗装構造(右)
 750μの厚膜だが、プライマー、パテ、上塗り3工程を最短2日間で施工でき、従来工法より工期を最短で半分に短縮することが可能。塗布は基本的に手塗りで行う。材工の設計価格は1平方㍍当たり11,600円。

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