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橋梁4887橋とトンネル251施設を管理

中国地方整備局 山陽側の都市圏渋滞対策、山陰側のミッシングリンク解消事業を推進

国土交通省
中国地方整備局
道路部長

福田 敬大

公開日:2019.03.25

橋梁4,887橋とトンネル251施設を管理
 供用後50年以上経過した橋梁の割合は約3割

 ――管理している橋梁の内訳は
 福田 当整備局が管理する橋梁は4,887橋です。橋種別では、鋼橋が1,017橋(20.8%)、RC橋783橋(16.0%)、PC橋1,324橋(27.1%)、混合橋など238橋(5.0%)、溝橋1,525橋(31.2%)となっています。延長別では、15m未満が2,877橋(59.0%)、15m以上が2,010橋(41.0%)で、そのうち100m以上が638橋(13%)です。供用年次別では、50年以上経過した橋梁が1,472橋(30.1%)と最も多く、次いで40年以上50年未満が844橋(18%)で、20年後には64%が50年以上経過となります。路線別では、国道2号が1,625橋(33.3%)、国道9号が1,299橋(26.6%)で、この2路線で半数以上を占めています。


橋種別橋梁数

延長別橋梁数

供用年次別橋梁数

路線別橋梁数

 ――管理トンネルは
 福田 251施設を管理しており、延長500m未満が147施設(58.6%)、延長1,000m以上が33施設(13.1%)です。管内で最も長いトンネルは2012年に完成した中国横断道尾道松江線の大万木(オオヨロギ)トンネルで4,878mとなります。工法別では矢板工法が107施設(42.6%)、NATM 140施設(55.8%)、開削工法3施設(1.2%)で、シールドは1施設です。供用後50年を超えるトンネルは59施設(24%)で、20年後には43%となります。国道9号が66施設(26.3%)と最も多く、次いで国道2号の53施設(21.1%)となっています。


延長別トンネル数

工種別トンネル数

供用年次別トンネル数

路線別トンネル数

 ――橋梁とトンネルの定期点検結果を教えてください
 福田 2014年度から2017年度までの4年間で橋梁3,901橋、トンネル209施設の定期点検を実施しました。橋梁では健全度判定区分Ⅰが最も多く2,848橋、次いでⅡが881橋、Ⅲが171橋、Ⅳが1橋でした。
 トンネルではⅠが4施設、Ⅱが135施設、Ⅲが70施設(33.5%)で、Ⅳはありませんでした。全国(全道路管理者)ではⅢが約42%ですので、それと比較すると管内のトンネルは健全であると言えます。
 ――判定区分Ⅳの橋梁について詳細を
 福田 一般国道9号の徳仏橋(橋長22m)で、主桁端部と支承に腐食・減肉・孔食・破断などが発生していました。緊急措置として仮受け台、監視カメラの設置などを行い、主桁当て板、支承交換などの補修を2015年度に完了しています。


徳仏橋の損傷状況と補修状況

RC橋の損傷原因では塩害が39%を占める
 管内で鋼床版の橋梁は29橋。点検済み19橋のうち1橋でき裂補修工に着手予定

 ――点検結果に基づく補修の実施状況は
 福田 2014年度から2016年度の点検橋梁では、Ⅲ・Ⅳ(128橋)の補修(設計を含む)に75%着手し、Ⅱ(667橋)では40%着手しています。トンネルでは、Ⅲの57施設について2017年度までに約77%が補修完了または補修済みとなっています。残る橋梁・トンネルについても計画的に補修を進めています。
 ――点検を進めてみての全般的な損傷状況は
 福田 鋼橋の損傷は主桁、支承に多く見られ、その内容は腐食が多くなっています。コンクリート橋では主桁の損傷が多く、内容としては主桁、横桁、床版、下部工に剥離や鉄筋露出、ひび割れが多く発生しています。損傷原因は、鋼橋では材料劣化が33%、防水・排水工不良が26%を占め、PC橋ではPC定着部の異常などの施工不良が60%、RC橋では塩害が39%を占めています。
 トンネルでは、ひび割れ、うき、剥離、漏水が多くなっています。


2017年度末時点における対策区分判定の結果


損傷と対策事例①(国道2号小溝高架橋)

損傷と対策事例②(国道31号梅木橋)

損傷と対策事例③(国道185号二窓橋)

 ――鋼床版、コンクリート床版の状況について教えてください
 福田 鋼床版の橋梁は管内に29橋あり、2017年度までに19橋が点検済みとなっています。そのうち詳細調査が必要となった橋梁は1橋で、国道9号の布志名若山高架橋(2016年度点検)です。磁粉探傷試験を実施して、Uリブのき裂を確認しましたので、ストップホールおよび荷重分散を目的とした横桁との一体化を図るき裂補修工に2019年度着手する予定です。


布志名若山高架橋 鋼床版損傷(き裂)

 コンクリート床版では、剥離・鉄筋露出、漏水・遊離石灰、ひび割れ、うきなどが確認されています。
 ――床版防水の施工状況は
 福田 鋼橋、RC橋およびPC橋で橋面をアスファルト舗装とする場合は、1995年11月以降に施工したものは原則として全面防水とすることとしています。架設年度の古い橋梁については、補修にあわせて床版防水層を施工しています。
 ――床版防水層の選定にあたっての基準がありましたら
 福田 適用現場の床版、交通、道路構造、気象などの諸条件と、舗装の補修時期や防水層施工の難易度などを検討して、最適な床版防水層を選定しています。

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