最新インタビュー

スーパーホゼン式工法を核に他技術と連携できる協会に

日本建設保全協会 牧角龍憲会長インタビュー

一般社団法人
日本建設保全協会
会長
牧角 龍憲 氏
 RC構造床版の下面増厚工法「スーパーホゼン式工法」を展開している日本建設保全協会は昨年5月に開催された総会で、牧角龍憲氏(九州共立大学名誉教授)を会長に選出した。同工法の特徴や協会が目指す方向性などについて、牧角会長に聞いた。ホゼン式工法との出会いは約25年前 輪荷重走行試験では新規床版とほぼ同様の挙動を示す ――会長就任の経緯からお願いします 牧角会長 大学でコンクリート工学を専門にしていて、そのなかで橋梁の補修や維持管理にも携…
見たくないものも見る 土研 西川和廣理事長インタビュー

2020年新春インタビュー 平成の橋を回顧し、令和時代に診断AIを目指す

国立研究開発法人土木研究所
理事長
西川 和廣 氏
 本年の正月は、元号が変わって初の正月である。もとより構造物にとっては、年は刻むもので元号の変化など関係はないが、作る人にとっては、一つの時代を刻む目安となるものである。昭和、平成をインハウスエンジニアの橋梁の第一人者として駆け抜け、今また橋梁の維持管理の最前線に立ち、さらには診断AIにも取り組む国立研究開発法人土木研究所(土研)の西川和廣理事長に例年通り、年頭インタビューを行い、平成時代の回顧と令和時代の取り組みについて語っ…
ロッキングピア対策は今年度に概成

2020年新春インタビュー NEXCO中日本 大規模更新・長大橋耐震が進む

中日本高速道路株式会社
取締役常務執行役員
保全企画本部長
源島 良一 氏
 中日本高速道路は、東名、新東名、中央道、北陸道などといった、東西の大動脈を所管している。特に東名、名神、中央道は供用年次が古く、疲労、飛来塩分あるいは凍結防止剤による塩害、北陸道でも飛来塩分、凍結防止剤による塩害、骨材由来によるASR損傷など、様々な劣化が顕在化している。そうした状況に対し、大規模更新・大規模修繕によってどのように手当てしていくのかを聞いた。さらには熊本地震を受けて取り組むロッキングピアや長大・特殊橋などの耐震…
食と観光の後志を道路で有機的につなぎ「世界」と結ぶ

2020年新春インタビュー 北海道開発局小樽開発建設部 倶知安余市道路を全面展開

国土交通省北海道開発局
小樽開発建設部長
渡邊 政義 氏
 国土交通省北海道開発局小樽開発建設部が所管する後志地方は、北海道でも有数の食と観光が盛んなエリアだ。倶知安を中心とした地域はリゾートとして世界的にも名高く、仁木町などはブドウの栽培が盛んでワイナリーが軒を連ねる。余市のニッカウヰスキーは、以前から著名だったが、NHKの朝の連続ドラマ『マッサン』が火をつけ、今もそのブームは衰えない。そうした勢いを更に後押ししようとしているのが、現在建設中の倶知安余市道路と北海道新幹線だ。渡邊政義…
俵山トンネルルートは2019年9月に全線復旧

2020年新春インタビュー 熊本復興事務所 新しい阿蘇大橋の張出架設が進捗

国土交通省
九州地方整備局
熊本復興事務所長
大榎 謙 氏
 2016年4月に発生した熊本地震からまもなく4年が経とうとしている。2019年9月には俵山トンネルルートが全線復旧し、阿蘇大橋地区大規模崩落斜面の砂防事業は今年度内に工事概成を迎える見込みとなった。2020年度内の全線開通を目指す国道325号阿蘇大橋架替もアプローチ部は床版打設まで完了し、渡河部では超大型ワーゲンによる張出架設が進む。これらの事業を所管している熊本復興事務所の大榎謙事務所長に話を聞いた。阿蘇大橋地区大規模崩落の急斜面部分の復…
橋梁耐震や大鳴門橋の作業車改造なども着々と進む

2020年新春インタビュー 本四高速鳴門 塩害、鋼床版疲労など様々な対策必要

本州四国連絡高速道路株式会社
鳴門管理センター
所長
磯江 浩 氏
 本州四国連絡道路鳴門管理センターは、神戸淡路鳴門自動車道のうち、津名一宮IC~鳴門IC間延長44.6kmを管理している。同区間には鳴門の渦潮で名高い鳴門海峡に国内有数の鋼吊橋である大鳴門橋などがあり、橋梁延長は11.8kmに達する。海峡部橋梁であることから塩害環境が厳しく、鋼・コンクリートともに防食には細心の注意が必要だ。また耐震補強も喫緊の課題になっている。大鳴門橋の桁内・外面作業車の改造や、検査路などの防食の話題なども含め、磯江浩所長…
海峡部の耐震補強は2020年度末までの完了めざす

本四高速坂出管理センター 瀬戸大橋を含む約18kmを管理

本州四国連絡高速道路
坂出管理センター
所長
西谷 雅弘 氏
 本州四国連絡高速道路株式会社 坂出管理センターは、瀬戸中央自動車道の南半分 児島IC~坂出IC間の約18kmの管理を担当している。いわゆる瀬戸大橋が含まれる区間であり、吊橋、斜張橋、トラス橋、PC高架橋など様々な形式の橋梁が存在している。そのため、耐震補強や維持管理も難しく、様々な補強工法、補強素材を駆使しながら、児島IC~坂出北IC間の耐震補強を2020年度末までの完了を目標に、急ピッチで進めている。その他、ASR対策や塗替塗装、新技術の開発…

現場を巡る

湾岸線大規模リニューアル

阪神高速道路 約24日間かけて舗装修繕20万m2、鋼床版SFRC補強、RC床版防水などを施工

 阪神高速道路は、2019年11月6日午前4時から30日午前1時にかけて、①4号湾岸線の南港北~三宝間4.7kmと②南港北~大浜間8.8kmについて舗装補修20万㎡をはじめ、SFRC補強、複合床版防水など既設床版の補強を大規模に行うリニューアル工事を施工した。南港北~南港南間は2001年に、南港南~三宝間は1999年にそれぞれリニュー…
160t吊仕様クレーンで1日3~4枚の床版を撤去・架設

NEXCO中日本 酒匂川橋で同社初となるトラス橋での床版取替を実施

 中日本高速道路(NEXCO中日本)東京支社は、東名高速道路の大井松田IC~御殿場IC間に架かる酒匂川橋床版取替工事を実施した。同工事は、9月9日から12月20日まで行われた「2019年東名リニューアル工事」の一環として、9月30日から下り線(左ルート)を閉鎖して施工されたもので、NEXCO中日本ではトラス橋での初めての床版…

台風19号 栃木県の被災現場を巡る

 関東、甲信越、東北を中心に甚大な被害をもたらした台風19号。栃木県でも、10月11日午前0時から13日午前9時の降水量が、奥日光で512mm、鹿沼市375mm、栃木市305mm、佐野市267mm、小山市218mmを記録した。12日24時間では、鹿沼市370mm、佐野市261.5mm、小山市213.5mmなどと、観測地点13箇所で観測史上最大の降水量となり…
新港・灘浜航路部は鋼5径間連続斜張橋、神戸西航路部は1主塔の鋼斜張橋

国土交通省近畿地整・阪神高速 大阪湾岸道路西伸部の海上長大橋の橋梁形式を選定

 国土交通省近畿地方整備局および阪神高速道路は、大阪湾岸道路西伸部の海上長大橋の橋梁形式について、中間とりまとめ(Ⅱ)を公表し、新港・灘浜航路部については中央径間を均等割り(端部390m、中央3径間が650m)にした鋼5径間連続斜張橋(4本主塔)、神戸西航路部については、1主塔の鋼斜張橋をそれぞれ選定した。いず…

連 載

第50回 「人」「人財」「技術者教育」

民間と行政、双方の間から見えるもの

富山市
建設技術統括監
植野 芳彦 氏
1.はじめに  新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。 さて、最近、講演を頼れるとテーマに「人」「人財」「技術者教育」ということが言われる。そういうことが、よく言われるということは、そこに課題が有るということであるが、かなり、難しいと考えている。2.どのような人材が必要な…
④海中基礎の防食あれこれ

現場力=技術力(技術者とは何だ?)

株式会社日本インシーク
技術本部 技師長
角 和夫 氏
1.大鳴門橋多柱基礎の防食(1)はじめに 大鳴門橋の建設に当たっては自然公園法に基づく環境庁協議と同意書が必要であった。これは、鳴門海峡の一帯が瀬戸内海国立公園の特別地域に指定されていることによるもので、条件付きの同意書であった。条件とは、①白浪の遮蔽を少なくするため、4P橋脚を裸島(写真-1参照)へ近…
⑤アルカリ骨材反応(3)

次世代の技術者へ

土木学会コンクリート委員会顧問
(JR東日本コンサルタンツ株式会社)
石橋 忠良 氏
 前回、アルカリ骨材反応を生じさせないための対策について話をしたが、今回は、これらのアルカリ骨材反応の生じた構造物の安全性はどうなっているのかについての話をします。1.コンクリートの強度が半分程度になると、鉄筋コンクリート構造物の強度はどうなりますか 無筋コンクリートは、割れてしまうと強度は低下す…

『工法・材料ライブラリー』『記事』更新履歴

2020年1月9日 業界ニュース 日本鋼構造協会が新年交礼会を開催
2019年10月23日 業界ニュース ESCON協会 「2019年度 技術講演会」を開催
2019年9月13日 業界ニュース 国土交通省 赤羽一嘉新大臣が就任会見
2019年7月5日 業界ニュース ESCON協会 ESCON桁採用に向けた検討が進む
2019年5月27日 業界ニュース 阪神高速 第51回技術発表会を開催
2019年5月15日 業界ニュース 気仙沼湾横断橋 主塔の架設が完了
2019年2月24日 業界ニュース PC床版継手工法研究会が技術講演会を開催